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今回も保存車・廃車体の訪問です。。

最近、中央総武緩行線で運用されていたサハE230が遂に運用を離脱し、首都圏において約30年活躍した6ドア車も過去帳入り目前となりました。。
かつての混雑緩和の切り札であった6ドア車、その初代であるサハ204を訪ねてきました。。

向かったのは、首都圏からはかなり離れた広島県内の三菱重工和田沖工場。。
その内部に2014年に開設された通称「MTC」内に、国内最後の205系の6ドア車サハ204-105が眠っています。
JR東日本での廃車後に鉄道総研へ譲渡され、最終的に広島の地へやってきました。
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工場に隣接する筆影山の山頂からその姿を確認できるので、木をかき分けて望遠レンズでその姿を確認しました。。サハ204-105です。
このサハ204-105は、94年の11月に新製され、H5編成内で2014年まで横浜線一筋で活躍しました。

台車や帯こそ撤去済みであり、連結器周りに手が加えられているものの、整然と並んだ側引戸や大型すぎるAU722形空調等を有するサハ204のトレードマークは健在です。。
また、横浜支社で採用されたドアステッカが残っていたり、行先表示器を装備しない側窓は、かつて205系が横浜線の主であった時代を思い出させますね。。

また、ここ「MTC」は、国内初の総合交通システム検証施設であり、内部にはHSSTの試験線や、3線軌条の鉄輪試験線等を有し、日々研究が行われています。。
なのでサハ204-105以外にも、、
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元能勢電鉄の1500系1504F(GENKI君)号が試験用として保存・使用されています。。
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また、マカオ向けLRTの廃車体等も確認できました。。
マカオLRTは既に全編成納入済かつ営業運転を開始しているのでこの廃車体たちは単にプロトタイプであったようですね。。

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最後に、このサハ204-105においても当初は試験台車を履いて走行試験を行っていたようですが、現在は使われていないようです。。

有名な話ですが、サハ204-100代は、ドアリーフ構造において209系ベースの接着支持窓を採用していたり、TR246E台車を履いていたりと、国鉄型の205系と新系列型である209系をMIXしたような車体構造をしており、いわゆるJR東日本が国鉄型から脱皮する瞬間の車両と言えます。。

この貴重な車両は国内では最後の1両となってしまいましたが末永く保存されることを願います。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。